・3日目その3
宿を出て向かったお店は、鳥居のすぐ横にある「和食工房 もみじ(正確には木へんに色という漢字」というお店。昼間通り過ぎた時は窓際の席から由布岳をのぞみながら食事ができると振れ込みがしてありました。新鮮な刺身や野菜が味わえると本に紹介されていたので、2人とも楽しみにしていったのですが・・・・お店の前まで来て「本日、予約で満席」という黒板に書かれた文字を見たときは、思わず立ちくらみしそうになりました。そこで夕食にしようと、と半分以上決めてかかっていたもので・・(^^;
いつまでも路頭に迷うのはイヤだったので、もみじと同じ通りにある「たけお」というお店の暖簾をくぐりました。店内は薄暗くて、何か懐かしい雰囲気さえ漂ってくる感じでした。私達がお店に入ったときもすでにかなりのお客さんが来ていました。席数は囲炉裏の周りにがんばれば(^^;10人ほど、とテーブル席が1つと非常にこじんまりとしています。私達は、囲炉裏の席で、しかも目の前にご主人がいる特等席でした。メニューを見せてもらい、山菜の天ぷら、ヤマメの塩焼き、しそとうふ、サラダを注文しました。「天ぷらはたいぶ時間がかかるよ」と言われましたが、別にあせってもいないし後は宿に戻るだけなので「いいですよ」と答えて待つことにしました。ここのご主人、寡黙であまり愛想がいいとはいえないのですが(^^;出てくる料理はおいしいものばかりでした。「しそとうふ」はご主人が豆腐屋さんに特注して作ってもらっているそうなのですが、口の中にしその風味が広がってそれが豆の甘さとあいまって・・・思い出して書いているだけでも胃液が出てしまいそうです。(おいおい)
塩焼き、サラダと食べているうちに、「山菜の天ぷら」が登場しました。ご主人自ら山に取りに行っているそうです。たらの芽と海老だけはすぐにわかったのですが、他は知らない山菜ばかり。連れも「これなんだろぅねぇ」と首をかしげていると、隣に座っていた品のいい老夫婦の奥様が「これはね・・」親切に教えてくれました。寡黙なご主人がこの老夫婦には頻繁に話しかけていたので「昔からの知り合いなのかな?」と思っていたら、湯布院でもかなり有名なお店の方だったのでびっくり。私でもそのお店の名前を聞いて「あっ、あそこの!」とすぐにわかったくらいのお店です。
山菜独特のにがみと湯布院の春を感じながらおいしくいただきました。おなかの具合もよくなってきていましたが、ここのお店の名物「たけお丼」だけは食べてみたくて、1つだけ注文しました。この「たけお丼」なんですが、ご飯の上に牛のタタキ・マスの昆布〆・などたくさんの具がのせらてれいて、特製たれがかかっているものなのですが、これがまた食が進むこと、進むこと。(^^) 絶妙な組み合わせというのか、主人のみごとな食のマジックにひっかかった、と言った方がいいのかな?出されたときに「けっこう量があるなぁ・・」と思ったのですが、気がつけば見事にたいらげてました。 
おなかもいっぱいになって気分もすっかりよくなったところで、お店を後にしました。湯布院最後の夜を惜しみながら床につきました。
・4日目その1
とうとう湯布院最後の日です。この日の宿の朝食は昨日とは違ったメニューでした。他のテーブルと違うものが並んでいたので、何だかトクしたような気分でした。(^^) 朝食を終えて、部屋で身支度している合間に外の様子を見ていたら、開店前の「B-SpeaK」に整理券をもらう人の姿が次から次へと見えました。チェックアウトの手続きをしてから、1時間ほど荷物を預かってもらうようにお願いして、軽く散歩気分で湯布院の町をぐるりとすることにしました。金鱗湖、湯の坪街道・・湯布院の景色をしっかり脳裏に刻むように見ていきました。散策の最後に「B−Speak」で、昨日予約をした「Pロール」を受け取りに行ったのですが、行列ができていないので内心不思議に思ってお店の中に入ろうとしたら、入り口の黒板にに「本日、午前中の分は売りきれました」の文字がありました。
開店してたった1時間あまりで午前中分が売りきれてしまうなんて!ほんと〜に予約しておいてよかったよかった。これで購入できなかったら何しに湯布院に来たんだかわからないしね。(^^;;; 保冷剤を入れてもらって、しっかりGETして目と鼻の先の宿に荷物を取りに行きました。大きな荷物をたくさんかかえ、楽しい、おいしい思いでもたくさん積めこんで由布院駅に向かいました。帰路はこれまた私がすごく練りにねった(?)「ゆふいんの森号→ひかりレールスター→ひかり号」というすんばらしい列車プラン。(鉄道ばかです、はい。)特に「ゆふいんの森号」は以前にも乗車したことはあったけど、リニューアルしたこともあってぜひまた乗車してみたいと思っていました。
11時40分、博多行きの改札が始まりホームにたくさんの乗客が出てきました。人気列車だけあって先頭車両で記念撮影する光景をいくつか見ました。私は・・というと、隣のホームに停車していた「トロQ列車」の撮影と駅看板の撮影に勤しんでおりました。(^^;;; 車内清掃が終わり、乗客がぞくぞくと車内に乗り込んでいきます。全席指定席なので慌てることもなく、指定席の座席番号に席を降ろしました。

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